「消費と投資の割合」
これは多くの人が一度は悩むテーマだと思います。
資産運用が一般化し、NISAなどを活用する人も増えたことで、
「どこまで投資に回すべきか」
「どこまで使っていいのか」
このバランスに悩む人は確実に増えています。
中には「NISA貧乏」という言葉もあるように、
投資に偏りすぎた結果、今の生活が苦しくなってしまうケースも見られます。
本記事では、年収1000万円のサラリーマンが
・年収1000万円に到達するまで
・年収1000万円に到達してから
それぞれのフェーズで、どのように考え、どのようにお金を使ってきたのかを整理します。
この記事を読むことで、
・投資と消費のバランスの考え方
・どこまで投資に寄せるべきか
・どこから消費を許容するべきか
が具体的にイメージできるようになります。
なぜ「投資と消費」で悩むのか
お金のことを真面目に考え、資産形成について勉強し始めると、
多くの人が必ずぶつかるテーマがあります。
それが、
「投資と消費、どちらを優先すべきか」
という問題です。
投資は将来のための備えであり、
消費は今この瞬間の満足度を高めるものです。
そして厄介なのは、
この2つが基本的にトレードオフの関係にある
という点です。
使えるお金には限りがある以上、
どちらかに使えば、もう一方には使えません。
さらに、お金について学ぶ中で、
「年齢を重ねるにつれて消費の効用は徐々に下がる」
という考えにも触れるようになります。
若い頃にしかできない経験や感じられない価値がある一方で、
将来への不安も現実味を帯びてきます。
だからこそ、
・今の満足度を優先するべきか
・将来の安心やリターンを優先するべきか
このバランスに悩むのは、ごく自然なことです。
本章ではその前提を踏まえた上で、
年収1000万円のサラリーマンとして、私なりの判断軸を整理していきます。
年収1000万円“未満”の戦略
一般的には、若いうちは投資に回して複利を効かせるべきだ、
あるいは自己投資で人的資本を高めるべきだ、という議論が多いと思います。
もちろんそれ自体は正しいです。
ただ、私自身の考えは少し異なり、
年収1000万円未満、特に20代のうちは、
「あえて消費を優先する」
というスタンスを取っていました。
理由は大きく2つあります。
1つは、
「価値のある消費」と「そうでない消費」の区別がつかない
からです。
もう1つは、
「自分が何に価値を感じるか」という軸が定まっていない
可能性が高いからです。
また、
・旅行
・趣味
・友人関係
・推し活
といった経験は、
「その時期にしか得られない価値」
であることも多いです。
だからこそこのフェーズでは、
「しっかり消費して、自分の軸を作る」
ことに意味があると考えています。
もちろん、全く投資をしないわけではありません。
例えば、
・月1万円
・多くても月3万円程度
といった形で、
「投資に触れておく」
ことは重要です。
ただし、それ以上に、
「使いたいと思ったところには使う」
ことを優先していました。
結果として、あるタイミングで
「ここから先は投資でいい」
と自分の中で納得できる瞬間が来ます。
この感覚を持てること自体が、
このフェーズにおける大きなリターンだと考えています。
年収1000万円“到達後”の戦略
年収1000万円に到達してからは、戦略を明確に変えました。
このフェーズでは、
「追加の投資が不要になる資産額に達するまでは、資産形成を優先する」
方向にシフトしています。
・収入が下がる可能性
・働けなくなるリスク
・ライフイベントによる支出増
こうしたリスクに対して、
「資産で耐える力」
を持つ必要があります。
そのため現在は、
・株式投資(NISA含む)
・住宅(都心マンションで資産性を重視)
・不動産投資
といった形で、資産形成を進めています。
特に住居については、単なる消費ではなく、
「資産として成立するか」
を強く意識しました。
また、自己投資についても継続しており、
・書籍
・生産性を高めるPCや家電
・時間を生み出す支出
には積極的にお金を使っています。
一方で、モノに対する価値観はシンプルで、
「中古で十分なものは中古でいい」
と考えています。
実際に、
・家具
・家電(再整備品など)
・車
といったものは中古を活用しています。
このフェーズでは、
「お金の使いどころを選別できるようになる」
ことが大きな変化だと感じています。
「NISA貧乏」に対して思うこと
最近よく聞く「NISA貧乏」という言葉ですが、
極端に投資に寄せすぎて、
・日々の生活が苦しい
・やりたいことを我慢している
という状態になってしまうのであれば、
それは本来の目的から外れています。
現実的な話として、
年収1000万円であっても、NISAの枠を最短で埋めるのは簡単ではありません。
だからこそ、
「限度額まで最速で投資する」
という考え方自体、あまり良いものではないと思っています。
それよりも重要なのは、
「生活と両立しながら、無理なく継続できるか」
です。
日本は一定のセーフティネットが整備されており、
極端な状況に陥らない限り、生活がすぐに破綻するリスクはそこまで高くありません。
その前提に立つと、
必要以上に現在を切り詰める合理性は必ずしも高くない
とも言えます。
さらに言えば、
・大切にしたい趣味
・長く続く人間関係
・人生を共にしたいと思えるパートナー
こういったものに出会い、そこに価値や満足を感じられることの方が、
長期的には大きなリターンになります。
年収1000万円の投資と消費の考え方
重要なのは、
「どのフェーズで、何を優先するか」
だと思っています。
・若いうちは消費を通じて自分の軸を作る
・収入が上がったら投資の比重を高める
・常に無理のないバランスを保つ
この流れを意識することで、
大きく判断を誤ることはなくなります。
また、
「投資か消費か」ではなく
「どんなリターンがあるか」
という視点で考えることも重要です。
自己投資や住環境のように、
両方の性質を持つ支出も多く存在します。
最終的には、
「納得できる使い方ができているか」
これがすべてだと考えています。
今後の戦略
「資産が5,000万円を超えた段階」
を一つの区切りとして、意識的に投資にお金を回すことはやめる予定です。
理由は、
・現時点のポートフォリオで老後資金の目処が立っている
・今後も働き続ける前提がある
・資産を増やしすぎても使いきれない可能性がある
といった点にあります。
その代わりに、
健康や時間への投資
をより重視していきたいと考えています。
・運動
・食事
・生活環境
・時間の使い方
これらにお金を使うことで、
「好きなことを長く続けられる状態を作ること」
の方が、結果的に大きなリターンになると考えています。


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